初めて春の暖かさを感じ、今日から「春の剪定」を始めました。
ただし、早期収穫を目的として温室で栽培されたお茶に限ります。
「剪定」の時期は産地によって異なり、冷涼な狭山地方では春分の日(実際の春分の日の前後3日、今年は3月18日~24日)頃から剪定が始まります。
機械収穫の茶畑では、茶樹の表面を平らにし、新茶期の新鮮な葉に古い葉や茎、小枝が混ざるのを防ぐため、「刈り込み」が特に重要です。
他の地域で行われる「秋の剪定」に比べ、冬の間に茶葉を生やしておくことで、茶樹が寒さによるダメージを受けにくくなるほか、発芽摘みの時期を遅らせることで凍霜害のリスクも軽減されます。
さらに、秋から冬にかけての季節の前に、茶の木に若い葉と成熟した葉が残っていると、栄養素の形成に良い影響を与えます。
この春、一番の暖かさに耐えて「春整枝」をスタートさせました。
とりあえずは早出しを目的としたハウス茶園のみです
この「整枝」作業はそれぞれの茶産地で行われる時期が違い、冷涼な狭山地方では春のお彼岸を目処にスタートします。
この「整枝」とは、特に機械摘採茶園に必要な管理で、摘採面を均一にし、新茶期の生葉に古葉や木の茎、あるいは古い芽や残り芽などが混入しないために行います。
他産地で行われる秋整枝と比較して、冬期の着葉数が多いため寒害を受けにくく、萌芽摘採の時期が数日忘れるので凍霜害も受けにくいです。
また、活力のある若い成熟した葉が残った状態で秋冬を迎えることで、養分生成面でプラスにはきます。
横田ブログ:2015年の新茶の準備 の投稿が最初にYUNOMIに掲載されました。