伝統的な日本建築の要素
2019年1月に日本の伝統的な家屋、古民家をオフィスとして移転したのですが、インテリアデザイン教育に関する情報サイトInteriorDesignEDU.orgからゲスト投稿の依頼を受けた時は、大変感激しました。今後、Yunomi氏(イタリック体)による写真と追加情報も掲載し、日本の伝統的な建築に関するこの記事をさらに充実させていく予定です。 19世紀半ばまで、日本の住宅デザインは主に伝統的なものでした。西洋の要素が建築に取り入れられるようになったのは1800年代後半になってからです。今日、こうした伝統的な様式と建築要素は、日本国内だけでなく、世界各地に影響を与えながら、再び注目を集めています。 一例として、第二次世界大戦後、辺鄙な場所に残された伝統的な民家を解体し、別の場所で再建するという、近年の日本のトレンドが挙げられます。日本の伝統的な住宅建築の魅力を理解するために、その最も顕著な要素をいくつか見てみましょう。 自然を抱く。日本の伝統的な宗教は自然に精神性を見出し、建築はその信仰を反映しています。日本の住宅設計は伝統的に自然の美学を取り入れており、特に建築に自然素材を用いることを重視しています。また、住宅は日光の当たり具合を調整し、住人が室内から自然の景色を最適に眺められるように設計されていました。 木材。自然を第一に考えた木材は、日本の伝統的な家屋で広く使用されています。木材の使用には、地震への備えという実用的な配慮も必要です。木材は石などの脆い素材よりも柔軟性が高く、揺れにも強いのです。日本の家屋では、木材は塗装を施さず、自然な木目が見えるままに仕上げられています。 縁側。日本の伝統的な家屋のほとんどには、建物の複数の側面にまたがる広い縁側があります。 縁側は「端側」を意味し、通路として、また瞑想のための屋根付きの空間として機能します。傾斜した屋根で覆われ、家屋とは衝立で仕切られています。また、屋内と屋外が融合する空間とも考えられています。(記事のバナー写真で、湯呑茶商のイアンさんが湯呑古民家の縁側でお茶を飲んでいる様子をご覧ください) 障子。縁側と屋内を隔てる障子は、日本の伝統的な家屋における重要な要素の一つです。障子は縁側と屋内の両方で使用され、部屋を仕切ります。障子は紙で作られた引き戸で、光を取り込むことができます。障子は必要に応じて空間を開放したり、閉ざしたりすることができます。 玄関。これは伝統的な建築様式の要素であり、現代の日本の住宅にも広く見られます。玄関は、家の玄関と他の部分の間にある小さな窪みのことです。靴を収納したり、家の他の部分を清潔に保つために使われます。住人や来客は、家に入る際に靴や汚れをここに置きます。 畳。畳は古くから床を敷き、座ったり寝たりするために使われてきました。稲わらとイグサを編んで作られたこの畳は、天候の変化に合わせて室内の空気を調節する役割も果たします。湿度が高いときには湿気を吸収し(日本の夏は湿度が高いことが多い)、空気が乾燥すると湿気を放出します。現代の日本の住宅では、少なくとも一部屋では畳を使うのが一般的です。 日本の住宅建築は長い歴史と現代的な魅力を誇ります。この住宅設計様式は非常に古いものですが、今日でも多くの場所で用いられています。日本だけでなく世界中の近代建築家は、実用性と美的理由の両方から、これらの要素をはじめとする様々な要素を住宅設計に取り入れています。 Yunomiからのメモ 日本旅行中に古民家に泊まってみたい方は、古民家をAirbnbのような貸し別荘に改装している人がたくさんいます。予約サイトで「古民家」を検索してみてください。中でも「 篪庵プロジェクト」は、何世紀も前に建てられた「篪庵」という農家民宿を体験できる、人里離れた場所で楽しめる最も興味深い古民家体験と言えるでしょう。また、茶畑に囲まれた古民家にご興味をお持ちの方は、Airbnbで「伊勢から熊野古道へ」のティーヴィラをチェックしてみてください。 また、世界中の多くの人々を魅了する日本の美学の概念と理想を理解するために、日本の学者岡倉天心によって 1906 年に書かれた長編エッセイ『 茶の本』と谷崎潤一郎のエッセイ『陰翳礼讃』を読むことを強くお勧めします (詳細についてはWikipediaを参照してください。Amazon で購入してください) 。