9月26日、入間市にて関東ブロックティー展示オークションが開催されました。
このオークションとは一体何なのでしょうか?まず、関東ブロック(静岡県以北の県)の茶生産者が、それぞれが厳選した銘茶を出品します。そして、それらの銘茶は、見た目や風味などに基づいて審査・順位付けされます。そして、その後(今年は9月26日)、上位入賞作品が一堂に会するオークションが開催されます。このオークションは一般公開されていませんが、横田さんがご厚意で私をご招待くださったので、ご紹介させていただきます。
「横田茶園のスタッフだと言えば入れてくれるんですよ。春菜さん、勉強の一環として行ってみませんか?」
私は「はい、ぜひ行きたいです!」と答え、彼は私を連れて行きました!

入り口の木箱に茶葉がぎっしり入っていましたが…一体何のためにあるんでしょう? 実は、お茶の味を確かめる際に指で触る必要があるので、入店前にこのお茶で手を洗うんです。そうしないと、後で触るお茶に手の匂いが移ってしまうんです! みんな木箱に手を入れて茶葉で手を洗っていました。なんて贅沢なのでしょう。

会場内では、すでに皆さんが様々なお茶を吟味し始めていました。
お茶を淹れる人たちのほとんどはお互いを知っているので、あちこちで挨拶や友好的な会話が交わされているのが聞こえてきます。
横田さんによると、「ここでしか会わない人もいれば、どこでも会う人もいるので、オークションではたくさんの挨拶や情報交換をします。でも実際には、どのお茶に誰がいくらで入札するのかを探っているんです」とのこと。

このお茶は、入間市の手揉み茶で有名な中島さんのものです。普通緑茶荒茶部門で最高賞(1位)を受賞しました。200点満点中200点。最終落札価格は1kgで18万8000円(約19万円)でした。国内で販売された場合、10gで4000円(約40ドル)程度になると思われます。

深蒸し茶荒茶部門で最優秀賞(1位)を受賞したのは、静岡県掛川産の深蒸し茶です。1kgあたり18万1000円(1800ドル)。深蒸し茶のほとんどは静岡県産です。上位14位はすべて静岡県産でしたが、埼玉県の横田さんの深蒸し茶はなんと15位に輝きました!
横田さんは、展示されている自身のお茶を見ながら、「静岡の深蒸し茶は狭山の深蒸し茶よりも黄色いんです。それに合うようにうちの深蒸し茶も黄色くしてみましたが、静岡の深蒸し茶と並べてみると、やはり緑がかっているのが分かりますね」と語りました。
レギュラーグリーンティー仕上げ茶部門では、なんと上位20位中19位を狭山茶(埼玉県産)が独占!静岡が圧倒的な強さを見せた深蒸し茶部門とは対照的な結果となりました。上位には静岡産のお茶もいくつかありましたが、ある茶師は「この手のお茶を作る人は、埼玉で開催されると聞いて、なるべく緑茶にこだわるんです。本当に情熱のある茶師は、審査員がどんな人で、どんな好みなのかを知りたがるんです。このオークションは多くの都道府県で開催されますが、どんなに遠くても足を運んでくれる人もいますよ」と語っていました。
オークションは午前10時に開始され、正午には全部門の入札締め切りが終了しました。そして午後3時に入札結果が発表されました。今回の最高入札額は1kgあたり188,800円(1,900米ドル)、最低入札額は1,200円(12米ドル)でした。
オークションなので、どんな価格になったとしても、最高額を提示した人に商品を売らなければなりません。たとえ非常に低い入札しかなかったとしても、「こんなに安く売りたくない」とは言えません。
そのため、茶生産者は「最低入札保証」方式を採用しています。例えば、入札者に「このお茶は5,000円以下では売りたくありません。5,000円で入札していただけますか?もし誰かがもっと高い価格で入札してくれたら嬉しいですが、もしあなたが落札したら、後でそのお茶を買い戻します」と伝えます。
今回初めてお茶のオークションに参加させていただき、こんなにたくさんのお茶(300種類以上!)が一挙に展示されているのを見られる機会は滅多にないと思います。横田さん、この度は素晴らしい機会をいただき、誠にありがとうございました!
横田茶園
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第41回関東地区茶品評会オークションの投稿がYUNOMIに最初に掲載されました。




こちらはFGTC部門です。FGTCとはFresh Green Tea Competition(新緑茶コンクール)の略で、埼玉県の若手(40歳以下)の茶師たちが狭山茶の栽培・製造技術を競う部門です。そのため、この部門には埼玉県産の茶のみが出品されます。来年は森田製茶園の森田さんの息子さんが出場されます。 

